押井守作品

今週はBSで押井守作品を見ています。
うる星やつらTVシリーズ『みじめ!愛とさすらいの母!?』は圧巻。
時間が短いぶんビューティフルドリーマーよりも作品のシャープさと強度では上かもしれない。圧倒されました。お母さんエロすぎ。



今まで見たことのなかった『天使のたまご』もようやく視聴。
これはもう完全にアクション映画ですね。ブルースリーやジャッキーチェンの映画よりも純粋なアクション作品。萩尾望都氏が押井作品で一番好きというのもなんとなくうなずけます。

この映画に対して「難解」と語るのは見方としてはちょっと的外れですね。
この映画の魅力は髪の毛の揺らめきやスカートのひらめきや水の流れの描写そのものなのだとおもいます。楽しみ方としてはベルグソンの言う「直観=純粋持続(デュレ)に身を置く」に近いかな。
ただ当時のアニメーターにもう少し技量があればもっと多くの人を楽しませることが出来たというのも事実だと思います。
やはりところどころ硬い印象を受けますしね。
アニメーターの技術だけならおそらく今のほうが全然上でしょう。
昔のアニメ監督さんは今よりも大変だったろうなあ。