百鬼夜行抄 17

内容
飯嶋律は今は亡き祖父から不思議な力を受け継いだ。それは普通の人間には見えない妖魔を見る力。律と妖魔との出会いが織り成す不思議絵巻。第17巻には、「狐使いの跡継ぎ」「見返りの桜」「付け馬」「黄金の山」「鼠の糸巻き」の5編を収録。




いつの間にか新刊が出ていました。
今回は割りとコミカルで読みやすいお話が多いです。
お気に入りは「狐使いの跡継ぎ」かな。
それにしても青嵐は相変わらず影が薄い。

Radiohead Live!

10月4日埼玉スーパーアリーナ行ってきました!物販でTシャツも買いましたよ。

セットリスト

01. 15 Step
02. There There
03. The National Anthem
04. Lucky
05. All I Need
06. Nude
07. Where I End and You Begin
08. The Gloaming
09. Weird Fishes/Arpeggi
10. Videotape
11. Talk Show Host
12. Faust Arp
13. Jigsaw Falling Into Place
14. Idioteque
15. Climbing Up The Walls
16. Exit Music
17. Bodysnatchers

<アンコール1>
18. House of Cards
19. Bangers & Mash
20. Paranoid Android
21. Dollars and Cents
22. Street Spirit

<アンコール2>
23. Cymbal Rush
24. Reckoner
25. Everything In Its Right Place

いや、もう思い入れのあるEXIT MUSIC、THERE THERE、Paranoid Androidが聞けただけで幸せ!
そして今回のツアーの主役アルバム『In Rainbows』は自分にとって、特別なアルバムになりました。家に帰ってからもずっと聞きっぱなしです。
もう一回行きたい!

In Rainbows
In Rainbows
posted with amazlet at 08.10.05
Radiohead
Xl (2007-12-27)
売り上げランキング: 684

スカイ・クロラ公式サイト更新

http://sky.crawlers.jp/
いつの間にか大幅に更新されていました。
著名人のコメントが載っていますね。
うーん自分が宣伝屋さんだったらこれに加えて
羽海野チカさんや井上雄彦さん板尾創路さんにコメントを求めに行くんだけどなあ。
あと絶対萩尾望都さんね。

コインロッカー・ベイビーズ(上)(下)

内容
コインロッカーを胎内としてこの世に生まれ出たキクとハシ。罪の子ふたりの心に渦まく愛と憎悪。廃墟と化した東京の上空に、華やかなステージに、そして南海の暗い海底に強烈な破壊のエネルギーがほとばしる。巨大な鰐を飼う美少女アネモネの願いは?鮮烈なイメージで織りなす近未来小説の大きな序章。

ここが凄い!

  • 痛みを伴う圧倒的な表現力!
  • キクとハシ、そしてアネモネのキャラクター。

上巻までは凄く面白い。でも下巻になるとかなりトーンダウン。
ハシが○○ならやっぱり最後はキクと□□するのかなって期待するじゃないですか。
でも残念そういう展開にはならない。

粉川哲夫氏による「スカイ・クロラ」評

http://cinema.translocal.jp/2008-05.html#2008-05-15_1

◆ラウテルン社所属のエースパイロットは「ティーチャー」と呼ばれ、「キルドレ」が決して勝つことができない相手とされている。この人物は姿を見せないが、「キルドレ」とはちがい、「大人」なのだという。つまり、この「ティーチャー」がいるかぎり、「キルドレ」は戦いをいどみ、「戦死」せざるをえない。逆に言えば、「ティーチャー」との戦いだけが、「キルドレ」にとって人生の一大事であり、命を張れることなのであり、彼や彼女らが「大人になれない」ようにしている存在なのである。
◆ここで、わたしは、「ティーチャー」と日本の近代天皇制における天皇とのアナロジーを考えないわけにはいかない。日本の国家制度は、国民を「大人」として認めない制度であり、個々人を子供あつかいする「甘え」と「無責任」の文化によってささえられている。対外的には「元首」が天皇であるこの国は、国民を天皇の「子供」にしてしまう。だから、個々人は、国家や天皇との対立・緊張のなかでしか最高度のリアリティを感得できないのである。個々人を問題にしなければならないときに、「日本は・・」とか「日本人は・・」とか「いまの若者は・・」とかいう一般化がなされるのも、この天皇制に由来する。
◆この天皇制は、単に天皇のシステムではなく、日本のあらゆる組織や集団にあてはまる。さらに、集団のなかでも、そのなかにあるサブ集団のなかに「天皇」が入れ子状に生まれる。それをこの映画が「エンペラー」とは呼ばず、「ティーチャー」と呼んでいるのも意味深長だ。学校の「先生」も、「天皇」として機能することがあるからだ。ところで、押井守は、今年の4月からわたしも勤める東京経済大学客員教授になった。押井は、もともと学芸大出身であり、教員免状を持っているという(ちなみに、わたしは持っていない)。ひょっとして、押井は、自分のなかにも「天皇制」を感じているのだろうか?

ていうか映画についてはあまり語ってないような。

マルドゥック・スクランブル

内容
なぜ、私なの?―賭博師シェルの奸計により、少女娼婦バロットの叫びは爆炎のなかに消えた。瀕死の彼女を救ったのは、委任事件担当官にしてネズミ型万能兵器のウフコックだった。高度な電子干渉能力を得て蘇生したバロットはシェルの犯罪を追うが、その眼前に敵方の担当官ボイルドが立ち塞がる。それは、かつてウフコックを濫用し、殺戮のかぎりを尽くした男だった…弾丸のごとき激情が炸裂するシリーズ全3巻発動。


ここが凄い!

  • 作者の名前冲方丁が読めない!(うぶかたとう です。)
  • 「うっそり」の意味が分からない!(ぼんやり です。)
  • しっかりした世界観。
  • 一癖も二癖もある個性的なキャラクター達。特にドクターが良い。
  • 息詰るガンアクション描写!
  • それよりも興奮するカジノシーンでの駆け引き。


この小説は一気に読むべき小説ですね。通勤通学で少しずつ読むのではなく、休みの間に一息に読んだ方がより面白さを味わえる小説だと思います。
アニメ制作会社のGONZOによって映像化される予定だったらしいのですが、残念ながら流れてしまったそうです。
プロダクションIGあたりでどうにか映像化してくれないかしら。