小説の技巧
内容
読者を小説世界に引きずりこむために作家は書き出しにどんな工夫を凝らしているか。サスペンスを持続させるにはいかなる妙技が必要か。登場人物の名前がもつ意味は。「エマ」「ユリシーズ」から「ライ麦畑」「日の名残り」まで、古今の名作を題材にその技法を解明し、小説味読の楽しみを倍加させる一書。
これから小説化を目指す人にはぜひ読んでもらいたい一冊です。
特に「視点」の項は必読です。これが出来てない作家さん意外と結構多いんだよなあ。
以下本書で扱われているトピックス
不満があるとすれば一つ一つのトピックスががもう少し詳しく!というところで終わってしまうところと、しょうがないのかもしれないけれど具体例のテキストが英米文学のみに偏っているところかな。
これで大陸小説がいっぱい入っていれば言う事なしだったんですけどね。