千尋の闇(上)(下)
ここが凄い!
- 文章が平易で読みやすい。
- 文章が平易で読みやすい。
- 文章が平易で読みやすい。
- プロットが巧みでぐいぐい読める。
- 解説が若島正氏
自分にとって初ロバート・ゴダード作品。
ウェルメイドな物語とプロット以上のものは感じられず。残念。
世評が高かった分期待しすぎたのかもしれません。もっと若いときに読めばよかったかも。
ただゴダードが好きというジョン・ファウルズ作品やゴダードに似ているというトマス・H・クックの『緋色の記憶』もぴんとこなかったので私にはこの手の作品とそもそも合わないかもしれません。
以下は考えうる自分に合わなかった作品たちの原因をつらつらと。
- 主人公のキャラクターが煮え切らない。
- 主人公は過去に隠し事を抱えている。
- そのためか世界観が少しひねくれている。
- 大事な場面で必ず誤った選択をする。
- そしてそのことは文中に示唆されている。
- 「今思えばあの時すでに〜だったのだ。」
- 志村後ろ!と言いたくなる。
- そんな人間の一人称小説は正直疲れる。
- でも似たような『ウブメの夏』は楽しく読めた。
- じゃあ問題は別のところにあるのかもしれない。
- 提示される謎があまり魅力的でない。もっと幻想的な謎が好きだ。
- これだ!
- あと印象的な表現やセリフがない。あくまでも自分にとってだけど。
- だからページをめくる手が悪い意味で止まらない。
- 過剰さ歪さにかける。
- あとユーモアに欠けてる気がする。
こんなところかしらん。
あとこの作品に限らず文中で回想録や手紙が出てくる作品に言えることなんですが、
あんたら文才ありすぎ、記憶力良すぎ。
こういう作品を素直に楽しめる人間になりたいなあ。