警察署長(上)(下)
ここが凄い!
- 舞台はアメリカ南部ジョージア州の架空の町デラノ。
- 三代の警察署長にわたるひとつの大事件。
- 1913年に始まり1963年に解決する長い長い物語。
- でも読んでる間はその長さは気にならない。
- 三代の警察署長が一応主役。
- でも本当の主役は…。
- ミステリというよりデラノという町での大河小説といったほうがよいかもしれない。
- 途中から政治小説?。
- 大河小説らしく登場人物が多い。
- でもジェイムズ・エルロイほど複雑ではない。
- 犠牲者の数が凄い。
- 殺しすぎだよ。
傑作と名高いのになぜか絶版。
昔昭和60年8月ドラマになりNHKで90分三夜にわたり放送されたこともあるそうです。
ということは一人一夜ってことだったのかな?二代目は結構短そうな気もしますが。
一応ミステリーの範疇に入ると思いますが、別に読者に何かしらの謎が提示されるわけではありません。
けれど読み終わった後私にはどうしてもある謎が残りました。
この作品の最大の謎は
ビリー、どうして気づかないんだよ!
に尽きると思います。
あと読んでてなんとなくジェフリー・アーチャーの『ケインとアベル』を思い出しました。
ぜんぜん似てないんですけどね。