摩天楼の身代金

摩天楼の身代金
摩天楼の身代金
posted with amazlet on 06.09.21
リチャード・ジェサップ 平尾 圭吾
文芸春秋 (1983/01)


ここが凄い!

  • 襲撃小説!(はじめて知ったよそんなジャンル)
  • 舞台はセキュリティ世界一を誇るNYのビル。
  • そのビル自体を人質にした身代金要求事件。
  • 主人公のキャラクターが凄い、優れた知性、忍耐力、行動力、ほとんど超人。
  • 主人公の動機もある意味凄い。
  • 対するビル側の人物たちも決して間抜けではない、どちらかといえば優秀。
  • 対決。
  • 主人公側とビル側両方の視点が交互に描かれるので読んでて飽きない。
  • そして何よりも身代金の受け取り方のアイデア!なるほど!
  • でもちょっと作品内で自画自賛のきらいが・・・。
  • 身代金受け取りのネタが割れた後もハラハラドキドキの展開があるので大丈夫。うまいなあ。


優れた娯楽小説ですね。
作者のリチャード・ジェサップはスティーブン・マックイーン主演でおなじみの映画『シンシナティキッド』の原作者だそうです。
この映画来週のNHKBSでやるそうなので見てみようかな。楽しみ。